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この時期悩ましい、結露のメカニズム!
カテゴリ:(新) ライフアップヨコースタッフのつぶやき  / 投稿日付:2019/02/28 19:10

 先日、弊社平和台店用に業務用の加湿器を購入しました。

この時期、室内は暖房運転による乾燥状態で風邪などを引き起こす原因になるとされています。
これまで34から38度くらいの室内湿度が、この業務用加湿器はなかなか優れもので約90帖ほどの室内湿度をあっという間に50度近くまで上昇させてくれます。
この冬インフルエンザの予防にも一役買ったといったところでしょうか。

 

さて、そんなとある夜、スタッフは全員帰宅し一人黙々と事務作業をこなしている時、ふと窓辺を見るとガラス一面結露で透明なガラスが曇りガラスに張り替えたような状態です。不動産店ですから、外部のガラス面は大きく、前面に販売図面やらを飾り付けしているのですがこれが一切見えないほどの結露!結露!これにはさすがにびっくりしました。

 

そこで、今回は当社の取り扱う賃貸マンションのご入居者様からもお部屋の中の結露、ひいては結露に起因するカビやクロスの剥離について、ご相談やクレームを頂戴することがございます。そのメカニズムを紐解きここでご紹介したいと思います。冬場のこの時期、結露問題でお悩みの方、ご参考にしていただけると幸いです。

 

昨今の建物は気密性が高く冷暖房の効率は高いものの、このような建物の方が結露しやすいことは言うまでもありません。どんなに建物の性能が向上しても簡単に防ぐことができないのがこの結露です。

 

そもそも結露とはどのように発生するのかと言うと・・・

空気中に含まれる水蒸気が冷たい部分に触れて水滴となるもので、身近なところでは皆さんもご経験のある冷たい飲み物の入ったグラスの表面に付く水滴これも結露です。

では水蒸気とは元々空気中に含まれているのですが、この量は決まっており、気温(温度)が高いほど多くの水蒸気を含むことができるのです。その空気が冷えると含むことのできる水蒸気が減少する為、余った水蒸気が水滴(結露)となって現れるのです。

 

小さいころ理科の授業で習ったような遠い記憶がありますが、具体的な数値で表すとこのようなイメージです。

 

室内温度20度、湿度58度のお部屋があります。

 

この室内温度が20度から12度に下がると、含むことのできる水蒸気(湿度)は100%になり飽和状態となります。この時の温度を露点と言います。みなさん思い出しましたか。さらに温度が低下すると湿度が100%を超えて空気中の水蒸気が液体となり水滴(結露)となるわけです。

 


では、冬場の窓ガラスの結露はと言うと・・・

先ほどのイメージを例にとると、暖房運転で温まった室内温度が20度、湿度58%である場合、この冬の時期は外気温10度を下回ることもあります。この状態の中ガラスで仕切られた窓付近は室内温度が10度付近になることが想定できるでしょう。空気中に含む水蒸気の量は室内どこの場所も変わりません。(中心部だろうがガラス付近だろうがと言うことです)そこでガラス付近の湿度が露点を下回った時点で結露が生じるのです。では外壁面の壁はと言うとガラスほどではないにしても壁の材料の表面温度が露点を下回れば結露が生じる可能性があり、時間の経過とともにこの結露(水滴)が壁の材料に浸透しクロスの剥離やカビとなって現れるのです。

 

このことからわかるのが、暖房運転時などエアコンの吹き出し口と窓付近は当然温度差があります。

【温度にはムラが生じやすく】

【湿度にはムラが生じにくい】と言うことです。

 

 

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