カテゴリ:(新) ライフアップヨコースタッフのつぶやき / 投稿日付:2022/10/06 08:04
稲盛和夫氏が得度(トクド)したときにお世話になった円福寺のご老子のたとえ話・・「あの世には天国と地獄があるそうですが地獄とはどんなところですか?」と若い修行僧が尋ねました。すると老師が答えます。「確かにあの世には地獄もあれば天国もある。しかし外見上は全く同じような場所だ。ただ一つ違っているのは、そこにいる人たちの心なのだ。」老師が語るにはそこには同じような大きな釜があり、同じようにおいしそうなうどんがぐつぐつと、にえている。ところが、そのうどんを食べるのが一苦労で長さが1メートルほどの長い箸を
使うしかない。地獄に住んでいるものはみな、我先にうどんを食べようと、争って箸を釜に突っ込んでうどんをつかもうとしますがあまりに箸が長く口に運べない。しまいには他人がつかんだうどんを奪おうと争いケンカになり誰一人としてうどんを口にできない。それに対して極楽は同じ条件でも全く違う光景で、だれもが箸でつかむと釜の向こうにいる人へ箸をのばし「あなたから先にどうぞ」と食べさせてあげる。もらった人も「ありがとう、次は貴方の番です」と、お返しをする光景。ですから極楽では
全員が穏やかにうどんを食べることができ満ち足りた心になれる。とお話は結んである。暖かい思いやりの心を持てるかどうかで天国にも地獄にもなるというお話でした。ちなみに稲盛和夫氏の得度(仏教における僧侶になるための出家の儀式)したときのご老師から聞かれたお話です。